信頼されるリーダーになるために
リーダーとして成功するには、技術的スキルだけでなく、コミュニケーション能力が不可欠です。
システムエンジニアだった私が、いかにプロジェクトを成功させたか、その鍵となる言葉についてお伝えします。
日常的に使う言葉の落とし穴
私の同期に「でも」を口癖のように使う人がいました。私が「〇〇したらどうかな?」と言うと、「でも」ばかりで一向に話が進みません。私の意見が気に食わないのだろうと思い、違う提案をしても「でも」の繰り返し。
この同期と話すときには、かなりストレスを感じていました。
「でも」が与える悪影響
「でも」は相手の意見を否定することになります。たとえ相手が部下でも、否定されるといい気分はしません。「でも」を多用するとチーム全体に以下のような悪影響を及ぼします。
- 相手の意見を否定する印象を与える
- モチベーションを下げる可能性がある
- コミュニケーションの障壁となる
「でも」ではなく「では」を使う
「では」の効果
そこで、「でも」の代わりに「では」を使いましょう。信頼関係を築くためには、いったん相手を受け入れることが大切です。
「では」には、以下のような効果があります。
「では」の実践例
<例>
部下:「期限に間に合わないかもしれません。」
あなた:「では、どこまで出来そうですか?」
例のように「では」に続くことを考えると、部下のやるべきことが見えてきます。もし「でも」を使いそうになったら、一旦深呼吸して「では」に切り替えましょう。
言葉の力を実感した経験
私は「でも」と言いたくなる場面は多々ありましたが、グッとこらえて「では」を使うようにしました。
すると、メンバー同士の距離が近い、クリエイティブなチームになっていきました。
「でも」は、リーダーの意見を押し付けることになってしまいます。一方、「では」なら自分の意見を伝えたり、相手の意見を引き出したりすることができます。
まとめ
より良い案を出すためには、否定ではなく未来につながる行動を促すことが大切です。「でも」を「では」に変えるという小さな一歩ですが、大きな変革が始まります。
みなさんも、明日から「では」を意識的に使ってみてください。そして、チームの反応や雰囲気を観察してみてください。きっと、互いのメンバーを信頼できるチームへと変貌していくはずです。
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